KAGAYA 写真展「星月夜への招待」
入場無料だったのでアイスのついでに回ってきた。
KAGAYAさんの作品はそんなに多くなかったのでサクッと回れた。オーロラとか火口とか見たことないものがすごく綺麗に写ってて自分は世界のことなんも知らないんだな、彼女面してごめんなという気持ちになった。写真展ってあんまり見たことないけどシャッタースピードとかISOとかも書いてあってちょっと勉強になった。
問題は同時開催していた「ハッブル宇宙望遠鏡25周年 時空を超える銀河の旅」でそれはそれは大ボリュームで真面目に全部読んでいたらすごい時間がかかった。星の生死とか銀河の事とか細かく書かれていてとてもお勉強した。完全にお勉強だった。
あと話が壮大過ぎて仕事とかどうでも良くなった、好きなことだけしてりゃええねん。
うらめしや〜、冥途のみやげ展
完全に終わってしまった展示ばかりで申し訳ない、これも最終日に行って来た。もう半月前だが…。
幽霊展であって妖怪展ではない。あんまりホラーとか詳しいわけではないが所謂和製ホラーという、ほうっと灯るように現れてひんやりさせてくるようなアレである。作品一覧を見ると時期によって展示の内容が結構違うようなので私が見たのは後半も後半。
落語家の話から始まってなるほどなぁと進んでいくと蚊帳が吊ってある。私は小学生なのでトトロのやつだ!と思いながら若干テンションが上がっていた。蚊帳と幽霊の絵が多かったのでアレは何かを見せるのかもしれない。幽霊のうらみと美しさがテーマになっていて半堕ちの般若の面なんかは結構ドキッとした。お岩さんとかその他もろもろの怪談もいくつか取り上げてあった。ああいう話はドロドロと悲惨な感じで好きだ。
そういえばこっち来てから一番初めに行った展示がニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展だったが書いてないので軽く。
今は関西でやってるのかな。
エリック・サティとその時代展
滑り込んで来ました。詳しくないので考察や解説ではなく日記です。
私はただジムノペディがひたすら好きなだけで、詳しくないながらもサティちょっと変な人だなという印象でしたが思ったより変な人でした。
この展覧会では技術や業績について掘り下げるというよりは人間やその関係にクローズアップされていてサティ(愉快)と愉快な仲間たちと言った感じで、解説文を読みながら笑ってしまうことも多かったです。というより展覧会でこんなに笑うこともないくらいは笑どころがありました。やってること全部遊びみたいで楽しい人でした。類が友を呼んでいるのか天才とはそういうものなのかピカソやマン・レイもなにやってんだこいつらみたいな作品が展示され、一緒に話をしているところを一度でも見たかったなと思いました。
好きだったのは視覚的に楽しい楽譜をしていた《スポーツと気晴らし》、サティ自身が唯一好きだった女性を(なんとも言えない感じに)描いた《シュザンヌ・ヴァラドン》、マン・レイがその日初めて会ったサティと思い立ってアイロンと画鋲で作品を作ったものの1日で紛失し、その後レプリカを作りまくった《贈り物》でした。
いつかパラソルの下で
私がその本を初めて読んだのはいつだったか。やや詳細な性描写にたじたじとしながら、ふわふわと生きる主人公を見ながら、大人ってなんなんだろうなと読み終わった後ももやもやしていた。前に読んだ本の方が面白いかもしれないとまだ学生だった頃の私は思ったのだった。
その本をもう一度読む頃、私は末っ子の花と同じ23歳になっていた。パワーストーン、絶倫、イカイカ祭り。内容なんだったっけと思いながらも覚えている単語が出てくる。でも覚えてないところに私の探していたものがあったような気がした。いつ買ったんだと出版日を見ようとした時にパールコートの裏表紙が青く光った。その本は面白かったのだ。自分が大人になったとか変わったとか思っていなかっただけにその事実が衝撃的だった。一時凌ぎの至福が理解できる、主人公の判断に納得ができる、軽薄だとだけ思っていた人間関係をそうじゃないと思う。自分は年相応に大人になっているとは思わないが2年後には主人公と、5年後にはその兄と同じ年になる。
- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/04/26
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